2014年2月4日火曜日

厳冬期の新味 釜揚げそば 登場

立春とはいえ、お寒うございます。
ワタクシ自慢ぢゃありませんが、暑いとか寒いとか、好きではありません。暑くもなく、寒くもなく、春風駘蕩、ぬるま湯のような環境大好きの中庸を尊ぶ人間であります。
したがいまして、この時期つらい。
手打ちそばを看板にしてますし、「そらやっぱり、しゃっきりと『ざる』が一番!」とは思うのですけど、とことん寒い日はどうしたって温かいおそばが恋しくもなります。

ある日、パートさんに聞かれました。
「大将、うどんみたいに釜揚げって出来ひんの?」
う~ん、おそばはうどんと違ってのびやすいし、うちのそばは他よりも細いから余計にぼろぼろになりやすいだろうし、どうかなあ?
「でも、おそばの味や香りが、ダシがない分、より純粋にわかるんと違う?」
ん~、んじゃまあ、実際に試してみまひょうか。

と、その日の賄いで作ってみました、釜揚げそば。
おそば、ゆがいて洗ってあっためて丼に入れたら釜から掬ったお湯(そば湯)を張る。
ざるそば同様に猪口とダシ。
おそばをつまんで丼から引っ張りだして猪口のダシにちょっとひたしてすすり込む。
これがねえ、意外にいけるのですよ。
温めたソバは味が活性化するというか、甘みも香りも一段きわだって、あら、おいしい。
若干短めの茹で時間で揚げたので、思ったよりもちぎれません。
ええやん。旨いやん。
さすがにおそばなので確かにのびやすいから、急いで食べないと、とゆう難点はあるものの、まあ、おそばはそもそも悠長に食べるようなもんじゃないし。
で、丼に残ったお湯は濃厚な「そば湯」。 パートさん、これに直接ダシを注いで、ペロリと飲み干してまいました。をいをい、チト飲み過ぎとちがいますか?
まあ、とにかく旨かったらしいです。

てなわけで新メニューです。



釜揚げそば (お試し価格)880
 刻み揚げ、大根おろし、ネギ、天かすを添えて。お好みでお塩でもどうぞ。

絶対、温まります。ぜひ!

 んじゃまた
亭主敬白