2011年5月18日水曜日

激闘!出張蕎麦

お知らせしておきましたように5月7日は西御坊さんへ出張。
本願寺山科別院の仏教婦人会さんの「さつきの集い」というイベントで、当店オリジナルの「蓮如蕎麦」を出してほしいとのご要望だったのでした。
店の外、大きな茹で釜がない、材料や物品の移動をどうしよう、等々と様々な不安要因が脳裏をよぎりつつも、本願寺さんに蓮如さんの名前を冠した蕎麦をご注文いただくのですからまさに本望。ということでお引き受け出せていただいたわけなのであります。
参加は20~30名位だろうとのこと。そんだけの数を一気に作るなんてもちろん未知の領域であります。

事前の下見や何回かの打合せでイメージが何とかまとまり、人手も必要物品もメドがつく。5月の連休に入り、最終的な数が決まったとのことで伺うと、45名!とのこと。あらびっくり。
蓮如蕎麦の材料は、蕎麦、大根おろし、鰹削り節、九条ネギ、揚げ蕎麦の実、ぶっかけだし。これにプラスして、かやくご飯とおばんざい。45名分かあ…。だいじょぶかなあ…。

大根おろしは当日お手伝いいただく婦人会の方にフードプロセッサーを持ってきていただくことになりまずは一安心。店では手でおろしていますが流石にこんだけの量をいちどきになるとねえ。
前夜は宴会が入り、その終了後、かやくご飯を2升ほどお釜にセットして、後はひたすらネギ切り、ネギきり。これまでの人生で切ったネギの総量をおそらくは凌駕するであろう分量を切る切る切る。厨房全体ネギの臭いが充満したのでありました。結果的にそんなにいらんかったんですけどね。何せ初めてのことスから。
当日早朝から大晦日以来のそば打ち祭り。1.5kgの玉を三つ。常がせいぜい2つくらいしか打ってないから青息吐息で時間との勝負。繁盛店のそば打ちって毎日こんな感じなんやろうなあ。すごいなあ。

友人やパートさんに加え、居酒屋営業に関しての師匠も手伝いに来てくれ、12時の開始を待つ。現地は西御坊さんの研修会館。それなりの広さの調理スペースがありガスの熱源は3つ。窓から見える裏庭にはツツジが見事であります。
大鍋二つに湯を沸かし、片方は蕎麦茹で用、もう一方は熱湯供給用。鍋の湯温を下げないようすぐに熱湯を茹で鍋に供給するための工夫ですが、果たしてうまいこといくかいな。家庭用のガスコンロぢゃあいかんせん火力が弱すぎる~。

午前中の行事が終わりさて、戦闘開始。
なんか、無我夢中でよく覚えてないなあ。怒濤の勢いってやつですよね。仏教婦人会の役員の皆様にもめちゃめちゃ助けていただいて。終わってみれば「あっ」ちゅう間。

お蕎麦はさいわい、細さが感動的、とかの評価を頂いたみたいで、うれしいかぎりであります。

いいや、なによりかによりね、自分の作った蕎麦が社会的に認知されている、見てくれている人がいる、というのがうれしかったす。
それに、客観的には50人足らずの蕎麦ですからたいしたことないんでしょうけど、経験値と営業規模の極めて小さい蕎麦屋にとっては一大プロジェクトだったわけで、なんとか無事務めることが出来た、ってのもめっさ達成感なのでありますね。
店の外での出張蕎麦。
機材が足らない、勝手が分からない等々、アウェーとしての不利な要素は多々あるわけですが、多くのサポーターの皆さんに助けられさえすれば、なんとかなるんだなあ。皆さんありがとうございました。

いやあ、ホントに良い経験をさせていただいたと思います。ちょっとだけですが自信もつきました。

大震災が起こり、大人災がいっこうに収まらない中、祈りとか信仰とか宗教とかの持つ意味や力を思う日々、蕎麦を媒介にしてこんな体験ができたことを意義深いものと考えています。

んじゃまた
亭主敬白

2011年4月21日木曜日

臨時休業のお知らせ

定休の水曜日と第3木曜日(5/19)以外に

5月7日(土)昼の営業をお休みさせていただきます。
※ 17:00からの夜営業は通常通り行います。

この日は西御坊さん(本願寺山科別院)への出張営業を行いますので申し訳ありませんが昼を臨時休業とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

亭主敬白

2011年4月13日水曜日

花桃

当店の近くを流れる音羽川にかかっている新東野橋のたもとに、この界隈では有名な花桃の木があるのです。ごらんのように一本の木に紅白の花が咲き実にあでやかなのでありますね。
折しも桜も満開で。
春たけなわであります。
ぽかぽか陽気も続き、冷たいお蕎麦がよく出るようになりました。

んじゃまた
亭主敬白


2011年4月8日金曜日

朝の連ドラ

「ちりとてちん」が終わってから朝の連続テレビ小説にはとんと縁がなかったのでありますが、こんどのは安曇野が舞台で主人公は蕎麦屋を営んでいる由。
しかも主役(の老後の役)は若尾文子さん!!!
お母さんが原田知世ちゃん!!!
(ん~と、井上真央という女の子はよく知らないので思い入れは今のとこありません。)
中年の蕎麦屋の親父としては、これはもう見るしかないです!

んで録画して見てるんですが…

いろいろ引っかかっちゃって入り込みにくいんですわ。
たとえば
主人公の友達は小学校4年の秋に退学して奉公に出される訳ですが、戦前とはいえ義務教育中の子どもが小学校を退学させられるということがあり得たのかどうか。(尋常小学校の修業年限は6年間)
これが気になってしまって主役とその友達に感情移入するに至れない。

お母さん役の知世ちゃんは今週病没するらしいのですが、その病気は劇中の描写をみるかぎり「結核」。抗生物質以前は確かに不治の病でしたからそれはいいのですが、お母さんゴホンゴホン咳してる隣で小学生の娘が看病してたり、何の感染予防策もなしに入院せず自宅療養してたり…。結核菌の発見は1882年ですが、昭和初年の日本人が結核感染経路を知らないなんてことがあるだろうか、と思うよりなにより、お母さんが結核菌をまき散らしてるのが気になって気になって。

つらいことに耐えてあかるくたくましく生きてく、ってのがテーマでしょうから、んなことは枝葉末節でしかないのでしょうが、しかし、「神は細部に宿る」というのはホントだと思うのですよ。小さいところをおろそかにすると、それが気になって没入できない、感情移入できない、翫味できない、感動できないというのは確かにあると思うのであります。
蕎麦屋の料理でも同じ事はあるだろうなあと思うとちょっとドキドキしてしまいますが。

ん~、まあ、知世ちゃんだし、相変わらず可愛いので許してしまうわけですけどね。

おひさま。はやく蕎麦屋の話にならんかなあ。

んじゃまた

 亭主敬白

あ、そういえば「ゲゲゲ」も見てたっけ。

2011年3月31日木曜日

超絶美味の天ぷらネタ

こんな時に不謹慎かも知れませんが…
とはいえ、震災や原発の直接の被害をうけていない西日本は元気に生産活動と消費に取り組んで日本の復興を牽引するべきだと思うのであります。

以前にも書きましたけど、いろんな食材を天ぷらにして遊んでいるのでありますね。この時期ですからタラの芽、ふきのとうやらの山菜とか。出入りの業者が提案してくれた生麩とか。

で、ふとした拍子に出会ったのですね、天ぷらにすると超絶美味な食材に。
さくっと揚がった衣でコーティングされた中に旨味がぎゅっと濃縮されて、同時に、火を通して温められたタンパク質がよりいっそうの旨味と食感を増して、いやもう何とも美味美味美味。試食したスタッフ達も異口同音にうまいを連発。いやあ、なんでこんなうまいもんが天ぷらネタとして人口に膾炙しなかったのか、マジ疑問なのであります。
しかも特に高級食材というわけでなく、この時期どこのスーパーでも手軽に入手できる至って大衆的なネタ。
問題があるとすれば、あんまり美味いので洗面器一杯、いや、たらい一杯食べたくなってしまうことですかねえ。それほど美味しいのであります。
こんな美味いもん、メニューに載せなくてどーする?これで儲けたろうやないかい!ということで早速販売しています。
一口食べれば陶然となること請け合いの天ぷら、ぜひたくさんの方に食べていただきたいと切にこいねがう次第であります。

で、その食材とは一体何なのか?
意地の悪いことに内緒にしてしまうのでありますね。真実を知りたくば自ら足を運んでいただきたく。あしからず。でもね、喰えば絶対納得しはりまっしぇ、「超絶美味」という形容の正当性を。
そゆわけで、多くの皆様の御来店をお待ち申しているのです。

んじゃまた
亭主敬白

2011年3月17日木曜日

東日本大震災 お見舞い申し上げます

言葉がありません。

犠牲者の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
事態が早期に収拾され被災者の皆様に平穏な日々が戻ることを祈っております。
救援・復興・原発事故対処に当たっておられる皆様の御献身に敬意を表します。

当店店内にも募金箱を設けておりますが、多くの方が義援金にご協力されますことを一蕎麦屋としてもお訴えしたいと思います。

亭主敬白

2011年3月2日水曜日

バージョンアップ

明日をも知れぬその日暮らしの毎日の繰り返しなのですが、月日のたつのは早いもの、定休日の本日は開店からちょうど半年。いやあ、どっこい生きてるサバイバル。支えて下さるお客様に感謝感謝であります。
この間、小さな改良を積み重ね、少しずつまともな蕎麦屋に近づいていくプロセスを踏んでいるわけであります。不揃いな蕎麦達が細く揃うようになったり、茹で時間や水切り回数を改善したり、蕎麦湯がこくなったり、天ぷらの衣が進化したり等々。
そうそう、メニューもだいぶ増えました。冷たい蕎麦オンリーから温かい蕎麦もお目見えし、かやくご飯のセットメニューも登場。辛味大根もメンバー登録いたしました。
こないだうちからはコーヒーも出すようになりました。(手打ち蕎麦屋のコーヒー、是か非か、という議論はあるでしょうが、個人的に食後のコーヒーは是非!と考えておりますもので)

さて、半年を機にしたバージョンアップですが…
天ぷらのさらなる進化を期したい、と。
その1
天つゆ、つけます。
確かにねえ、抹茶塩だけではねえ、ちとつらいかも。自慢ぢゃあありませんが、いやもちろん自慢ですが、他店に比べるとウチの天ぷら、品数多いし、海老も大きめノンが2尾デンと載ってて、従って量が多い。なおかつこの間の改良進化でサクサク衣を身にまとうわけでありますから更にボリュームがアップしているのであります。これを抹茶塩だけで食べるのは確かにねえ。
かといって蕎麦つゆは天つゆ代わりにするには辛すぎるし…。
と言うことで満を持して天つゆの登場であります。オペレーション上、工程が増えるのが難点ですが、まあ、しゃあないね。美味しいものたべてもらいたいし。

その2
揚げ油を換えます。新米蕎麦屋には分不相応な感じもしますが、高価なコメ油。あんまり馴染みがないですが、油の香り、揚げ揚がりの軽さは大豆に比べると格段に差があるのでありますね。文句なしにうまい。うまいから多少のコスト上昇は覚悟しても使う。文句あっか、って感じですわ。
ん~と、天ぷらの価格はそのままだから、あらら、また儲けが減るやないの。ま、これもしゃあない。昔から計算は苦手なほうですから。

というわけで3月からのバージョンアップ、「蕎岳2.0」のお目見えは明日から。乞うご期待。

んじゃまた
 亭主敬白