2011年2月16日水曜日

改良型サク発進!

さて、天ぷらのお話。

師匠から案外早く「合格」を頂いたので、矢も楯もたまらず早速、改良型天ぷらを提供しているのです。

自画自賛ながら、美味しいのであります。そして見た目も豪華なんでありますね。
以前に比べるとすごい変化です。たとえていうなら三葉虫が一気に霊長類にまで進化しような一大変化を遂げたのであります。で、主観的な評価だけでなく、天ぷら注文しはったお客さんからもご好評を頂いていて、「さくさくで旨かった」と、まさにこれが欲しかったという評価を異口同音に。へへっ、へへっ。めっさうれしい。

てえなわけで天ぷらにはちょと自信がついた感じ。でこうなると天ぷら揚げるノンが楽しくなってくる。なんといってもほぼ確実にサクっと美味しく揚がるから失敗して落ち込むことがない。仮に上手くいかなくても原因が究明できて改良する手だてがわかる。原理原則がはっきりしているから工夫をする方向性が見えてあれこれ試しやすい。
で、いろんな材料の天ぷらを少しずつ試しているところなのであります。
ししゃも、さきいか、かまぼこ、チーズ、するめいか…、あ、酒のアテばっかりやなあ。

雪のちらつくこの数日、山菜と春野菜の天ぷらに挑戦。ふきのとう、タラの芽、菜の花、グリーンアスパラ、そしてブロッコリー(春野菜?)。感動的にうまいもんですなあ、「春」を天ぷらにするというのは。店の外は大雪でしたが。

もう、なんだかね、森羅万象あらゆるものを天ぷらにしたれ、という気になっているのでありますよ。 えへっえへっ。

んじゃまた
亭主敬白


2011年2月2日水曜日

マスメディアのチカラ

京都府下で最も購読数の多いのはなんといっても京都新聞であります。

先日、1月27日の木曜日でありますが、当店に関する記事が掲載されたのであります。「手打ち蕎麦のうまい店」とかいうんぢゃなくてね、山科の歴史に因んだ「蓮如蕎麦」を考案した蕎麦屋の店主に関する人物紹介の記事なんでありますが。
「そば打ち職人」などという肩書きで私の名前と実年齢が書いてある。いや、もう穴があったら入りたい。わずか半年前はまるっきりの素人だった人間をつかまえて「職人」だなんて…。自らの名誉のために言っておきますが、私、自分で「そば打ち職人」と名乗ったわけではない。名刺には店名に付け加えて「店主」と入れておりますが、ナンボ面の皮が7,8cmある私といえど「職人」と名乗るほどの度胸はない。まあ、でも記事的には「職人」のほうが手仕事って感じがしてよかったんだろうと想像はつきますが。しかし実体としてはまだまだかけだしでありますし、未熟であることは重々自覚しておるのですよ。

と、まあ、店主の紹介という点では現実と乖離した部分もあるのですが、記者さん上手に記事にしてくれてはって、我ながら「お~、かっこええやんけ」。そば切ってるところの写真も載っけてくれてて、惜しむらくは当日すっぴんで、何の化粧もヘアメイクもしてなかったこと。

で、えらいもんですねえ。記事は人物紹介で店の宣伝ではないので、店名と住所の一部(「山科区音羽野田町」までしか書いてない)はあっても電話番号もなんもなし、なのに、新聞見て来て下さった方が続々と。寒い中、町内をあちこち歩き回ってたどり着かれた方も。
ううむ。京都新聞おそるべし。
時ならぬ好景気に久しぶりに忙しい日々を過ごしています。ありがたやありがたや。
まあ、いつまでも続くわけでもないでしょうけど、この機会に来てくれたお客さんの何割かでもリピーター化してくれれば、という思いをもって一杯一杯気張って作っておるわけでありますが。

早いもので開店から丸五ヶ月。商売はおもろいけどしんどいなあ、でもやっぱおもろいなあ、ということを感じている今日この頃であります。
今月乗り切ったらついに開店半年。とりあえず細く長く、飽きずに続けていきたいと思います。

あ、件の記事はもちろんラミネートして店内に保存してあります。お蕎麦を食べていただいたお客さんからは拝観料は頂いておりませんので、ぜひ当店のおそば、ご賞味いただきたく。

んじゃまた。
亭主敬白