2012年1月12日木曜日

ヘルニア国物語 第1部

その国の住民は高齢化率が非常に高く、またかなりの人たちが定期的に首吊りをするという奇習が見られるのでありました。

洋服ダンスの中に入り込んだわけではなく、風邪を引いて寝込んだ日の翌朝、目覚めるとワタクシ、ヘルニア国に迷い込んでしっかりその住民となっていたのであります。

大みそか、さいわいたくさんのお客様に恵まれ年越し蕎麦も喰えずに店を仕舞った後、夜を徹して長距離運転。元旦に里帰りし毎晩飲み、4日、雪の中央高速を飛ばして帰洛。めっさ寒い日でしたがそれ以上に変な悪寒、そして吐き気。風邪ですね。翌5日は新年の営業開始日でしたがもうヘロヘロで。思い切って休業して受診。ゆっくり寝たのでありました。
夜間きっちり汗をかいて翌金曜日朝には復活。しかし左肩胛骨が凝って凝って。新年最初の蕎麦打ち、ダシ取り等仕込みは無事完了しましたが凝りは治まらない。で、気がつくと左腕がなんだかしびれた感じ。その晩からですわ、痛くて寝られない。輾転反側、まんじりともせず痛みのより少ない体位を求めて四苦八苦。まあ、夢は見てましたから全然寝てない訳じゃあないんでしょうが。
土曜日、わらにもすがる思いで行った整骨院では施術中はともかく、結局こりも痛みも治まらず。 
日曜日、常連さんのお医者様に伺うとヘルニアではないか、整形外科への受診を、とのこと。また運の良いことに世間様は三連休でしてねえ。紹介してもらった医院は火曜日にならないとあかないじゃん!しゃあなしロキソニンのんで寝て月曜日一日必死で耐えて、ロキソニン飲んで寝て。
やっぱりよく寝られず迎えた火曜日。いつもより早く出勤して蕎麦打ちを終え、9時の開院を待たず8時45分着。えらいもんですねえ、もうお年寄りが6人ほど待ってはりました。
診断はやはり頸椎の椎間板ヘルニア。はあ。まあ、原因不明の痛みにたえるより、病名がわかっただけでもだいぶ不安感は軽減されたのでありました。治療法は痛み止めの内服と物療。一般的に1~3ヶ月で寛解するもんらしいです。(ワタクシの理解に間違いがなければですが)
薬のおかげでだいぶ痛みは楽。とはいえ辛いのには変わりがないのです。幸いなことに今のところ蕎麦打ちや釜前など仕事には支障なく、むしろ仕事してると痛みを忘れるのですね。で、たてこみが終わってほっこりした時、お客さんがいなくて暇なとき、左肩胛骨の痛みがじわじわと甦ってきて左腕がだる~く重~くなってくる。要は休めないのでありますね。因果だなあ。

ええ、新年早々、ちと悲壮です。笑わなやってられへんのですわ、アハハ。
んなわけで、店主を励ましに御来店下さいな。お客さんの顔が何よりの痛み止めっすから。

んじゃまた
 亭主敬白