江戸の吉原には「禿」(かむろ)と呼ばれる少女達が居て花魁(おいらん)の身の回りの世話とかの仕事をしてたそうな。もちろん将来的には花魁になることが前提であるわけです。「かむろ」は15歳になると「新造」(しんぞ)として花魁の助手役を務め、17歳で花魁デビュー。つまり「かむろ」は小学生から中学生くらいの少女なわけですね。
さて、吉原というところは隆慶一郎氏によれば実は手練れの戦闘集団でもありました。いざとなれば総力戦で敵(※)と死闘をくりひろげる。
で、その際、「かむろ」も軍団の一員として応分の働きが求められたのです。いたいけな少女達が闘いにかり出されるのはなかなかに哀れを誘います。彼女たちは非力を補うために頑陀夢という武器を操って戦闘に参加したそうな。
いざ、出陣。おおぜいのかむろ達は異口同音にこう叫んで闘いの場に出るのです。
かむろ、行っきま~す!
そおゆうオチです。あしからず。
※隆氏によれば柳生一族とのこと。異説として冨野喜幸氏による「慈恩公国」説もあります。
んじゃまた
亭主敬白
念のための追記ですが、「さて」以降はすべてフィクションの話なので真に受けないように。