2010年8月21日土曜日

ESCAPE FROM THE HELL

実は3日前からエアコンの調子が悪かったのです。
ふと気がつくと風を出さずに止まっている。操作盤にはエラーメッセージが点滅。
この夏の猛暑。風の通らぬ店内。
その中で稽古のために1.5kgのそばを打っているとどうなるか。

水回しやくくりまではまだいいのです。まだウォーミングアップの段階みたいなもんですからね。額にうっすら汗がにじみ出る程度ですんでました。
問題は延しにかかってから。
汗が止まらない。額や胸、腹、背中はまだいいのです。始末に負えないのは腕、手に湧く汗。
生地に落とさないように気を遣ってはいても、腕を通じて流れ落ち、また手のひらからも汗は出る。こうなると延し棒が転がらない。タオルで頻繁に延し棒と手のひらをぬぐって水分を拭き取り拭き取りだから実に作業効率が悪い。
そして打ち粉が汗を吸い、手のひらでぬめる。果ては固まる。伸していると生地に点々と白い打ち粉の塊が落ちてくる。

包丁も手のひらが汗をかくと大変なのですね。柄が水分で滑る。汗を吸った打ち粉のぬめりで滑る。

もうさんざんな蕎麦になってまって。(これはさすがに人には出せないのでもったいないけど処分したのです)
もちろん全身汗みずく。一息つこうと座った椅子がびしょ濡れでした。真夏の体育会系って感じです。

エアコン、結局交換(2006年製の中古です)せざるを得ませんでした。エアコンがあるから決めた物件なのに。思わぬ出費に涙と冷や汗であります。

今日の10時からようやく業者が来てくれて暑い中、エアコンの交換。考えたらエアコンを扱う職人さんって、ほぼ間違いなくエアコンがないところで作業するわけで、あれも大変な商売ですねえ。

エアコンは調べてみると配管のどこかからガスが漏れていたらしい。古いエアコンはそんなところが要注意だったのですねえ。古いエアコンはある種賭けみたいなもんですね。あると思って安心してはいけないのです。できれば交換出来るだけの資金は残して置いた方が無難ということですね。私はこれで予備費が底をついてしまいそう。あらあら。

 さて、結構難工事だったようで、職人さんは「現場見てから値を言うたらよかった。ワシのチョンボやわ」とぼやいておられました。それでも本体15万、工事費15万。痛い痛い。

しかし。エアコンが効くというのは実に快適なもんですな。思いがけず数日間「ゲゲゲの女房」の時代を 体験しましたが、もう本当に、エアコン、偉大な発明です。炎熱地獄から脱出し、ようやく生き返る思い。
それにしても、開店前でよかった。

んじゃまた。
亭主敬白