2010年8月6日金曜日

実地練習

蕎麦打ち用の台ができ、大きいこね鉢を入手はしたものの、返しや出汁を取る鍋がなかなか入荷しない。というのも返しを取った寸胴を常時厨房の何処に置いておくかを考えていろいろ採寸したりして発注が遅れたのでした。
せっかく打ち場ができたのだからと勇んで蕎麦を打ち、ご近所の知り合いに食べてもらったりしてたのですが残念ながらというかしゃあなしに蕎麦つゆは近所の西友で買ったもの。甘いんだな、これが。
さて、ようやく耐腐食性のモリブデンの寸胴鍋が到着。いよいよこれから「返し」の本格作成。
みりんが2升、砂糖が3kg、醤油が1斗。
家でちまちまと作ってるのと比べると雲泥の差であります。一斗缶からどぼどぼと醤油が注がれる様子は感動的ですらあります。

翌日はいよいよざる汁の作成。
本枯節の厚削りを25分、あく取りしながら煮込む。(一茶庵では薄削りを1分ほど、と習ったのですが、関西では本枯れ節はあまり需要がないぶん値が高く、花カツオでは高すぎるとのカツオ屋のお兄さんの話を聞いて、厚削りでいくことにしたのです。)
見事に黄金色に色づいた出汁に昨日つくった返しを合わせ、温める。みりんと酒で最後の味を調えいざ完成。
一口なめる。ちと辛いかなあ?みりんをちょっと足すか?ん~?ま、冷めたら、そして時間がたてばもうちょっとまろやかになるはず!
氷で冷やしてとりあえず店で作る第1号のざる汁が完成。一口味見。う、うまい!なんてかね、至福の瞬間?つゆがおいしくできたっていうのは本当にうれしい。

てなわけで近頃は朝イチで500gから1kgの蕎麦を二八か十割で打って、近所の知り合いに練習で揚げている天ぷらやかき揚げをつけたざるそばを食べてもらい、その辺を日課にして後の時間で開店準備に動いています。

パートが決まらなかったり、居酒屋メニューが決まらなかったり、いろいろ不安があったりするのですが、ま、いいや、おつゆがおいしくできたし。

明日は同期の方が浜松で開いたお店に行ってこようと思っています。開店二ヶ月あまり、ということで身にしみた話が聞けるにちがいないと思っているのです。

んじゃまた
亭主敬白