小山の集落を抜け白石神社の前を通りすぎると木々が急に鬱そうと生い茂り、空気が一気に冷たくなります。音羽川を右に見、最後の民家のあたり、ここらも道が白く泥で汚れた跡が歴然とあり、山側からの流入路も荒れ、川縁も崩れた跡が。対岸に生えている竹もなぎ倒された様子。
鎌研橋から上流方面を見ると最初の堰堤のきわに大きな流木。
二つ目の堰堤手前あたりから道には土砂が増え、舗装面を覆い尽くしています。沢筋からの土石流が道を越えて川に落ち道路にも溢れた様子。東部土木事務所の方々が調査に来ているのに出くわしました。危ないところがあるのでくれぐれも気をつけて行くようにアドバイスを頂きました。
第2堰堤の上は広い河原でバーベキューにうってつけだった記憶がありますが、荒れています。大師堂手前の橋から見ると川岸に砂が堆積しているのがわかりますが、これも上流から運ばれてきたものでしょう。
沢ごと、支流ごとに土石流が起こったようです。土木事務所の方は5人の組でひとつひとつの土砂崩れを計測し、調査しておられました。ご苦労様です。
経岩の手前。土砂崩れ、倒木に伴って道路の下が空洞になり、道路幅の1/3ほどが陥没。
ガードレールの支柱が宙ぶらりん。
経岩を過ぎ、聴呪の滝をすぎた次のカーブで大きな土砂崩れ。道を覆い尽くしています。
しずく谷不動さんは無事なものの横が崩れ道にまで土砂が。
音羽の滝。この横の道路下がえぐれて陥没、ガードレールが落ちかけ、落石防止ネットが道を覆っています。これをくぐって進むことになります。
横石橋下流あたりは左からの沢との合流点のようで余計に土石の堆積が激しいのかも。
橋のすぐ上流は静かな川岸だったと思うのですが、一面の石河原に変わっていました。
そして桜馬場。名前の通り桜が美しい広場があり、飯ごう炊さんやバーベキューで賑わうところ。トイレがあり、牛尾山への参拝路である石段が始まるところ。
見る影もありません。
鳥居も石段も石碑もトイレも流されたそうですが、なんせ大量の土砂、倒木、ぬかるみで奧まで進めません。お寺へむかう車道は写真にも写っている重機(小さめ)で通れるようになったらしいのですが、そこまで行く道は見あたらない。桜馬場の入口あたりでウロウロしましたが奥の方(上流方面)は相当荒れている様子。
当初予定はここから音羽山を登って石山へ下るはずでしたが、到底無理です。泥と倒木かき分けて進む勇気はありません。まあ、ここで引き返すか。
来た道戻るのも面白くないので、高塚山から横峰峠、上醍醐へ、と思い鉄橋渡り少し進みましたが、ここもまた別の沢筋で、やはりちと荒れているようで道が判然としません。やはり戻るに如かず、と呆然としながら戻りました。
いやもう、ホントにえらいことです。
早く復旧してほしい、と思いお地蔵さんにもお祈りしましたが、あんな崖崩れのあった道をどうやって普請するのか。お寺さんの今後も気になります。道が治らないことには人も物もたどり着けないし。
ホントにえらいことです。
んじゃまた
亭主敬白