2010年9月8日水曜日

初めてのお休み

ゆっくり7時過ぎまで朝寝坊。やはり睡眠時間が充分取れるとほっこりします。
台風の影響で雨。京阪バスで馬町の東山税務署へ行き開業届を提出し、源泉徴収についてレクチャーをいただく。
博物館の前で 市バスに乗り四条東洞院の労働基準監督署へ労災保険の手続きに。
とりあえずこれで最低限必要な手続きはほぼ完了のはず。

一度帰宅し、車で坂本へ。久々に鶴喜さんの蕎麦を頂く。重要文化財の店舗は相変わらず趣き深く、涼しげな印象であります。かつて(20年程前)、関西の蕎麦で初めてうまいと思ったのがこの鶴喜。実はここの蕎麦つゆの味が気に入っていて、モデルのひとつにしていたのです。
あいかわらず美味しく頂きました。ただ、今日は甘さがずいぶん強く感じられたのですね。私自身の嗜好が変わったのかなあ。
で思ったのですが、結局のところ万人が完璧にうまいと感じる味は存在し得ないのだろうなあ。公約数的に「うまい」と感じられる範囲というのがあるにせよ、個人の嗜好・その時の状態、地域性、文化性等々によって種々の基準が存在して「うまい」とか「まずい」とか「甘い」「辛い」とかいった評価が下される。
現実にウチのつゆも「本当に美味しい」とお世辞でなく(と見えたのです)おっしゃって下さる方もあれば、「関東風やな」(つまり醤油くさい、ということなんでしょうなあ)とおっしゃる方もある。大多数のお客様の好みを把握することが必要であることは言うまでもないのですが、最後のよりどころはやはり自分自身でうまいと思えるかどうか、なんだろうなあ、と。その味をぶれずに自信を持って提供し続けることによって店の味が確立されていくのだろう。それをうまいと思ってくれる方はリピーターとなってくれるのだろうし、口に合わない方は黙って別の店を選ばはるんだろうし。
てえなことを考えながら、一方で、んなことを考えてる内はまだ素人に毛が生えたようなもんで、ホンマのプロは黙ってせんなんことを地道にやるもんなんだろうなあ、と思ったり。
いやあ、まだ開店一週間。名実共にプロと言えるまでにはまだまだ時間がかかるようで。ま、当たり前のはなしであります。

帰って昼寝して、昭和4年創業の近所の銭湯「東野温泉」でゆっくりして、晩飯の後パートさんたちの給与計算やって、ためしてガッテン見て、このブログ更新して、んじゃあ、明日に備えてぼちぼち寝るかあ。

んじゃまた
亭主敬白