「こっきん」というのは通称で、正式名称は日本政策金融公庫。最近名称変更があったらしく以前は国民生活金融公庫と言っていたそうで、その略称が「こっきん」なんだそうな。
政府の中小企業支援政策の一環で、低利で融資に応じてくれるところ。
開業に当たって必要な資金、手持ちだけでは残念ながら全然不足するので借金をする必要があるわけですが、いろいろ調べたり聞いたりした結果、「こっきん」が一番フィットしている様子。
ただ、融資に必要な書類とか条件がイマイチはっきりしなかったので、直接聞きに行くに如かず、ということで行ってきたのです。
おかげで頭がクリアになりました。
手打ち蕎麦店つまり飲食店を開業したいという亭主の場合、「生活衛生貸付」という種類の融資が対象になるそうな。
で、亭主のように個人で開業する際の融資申込みに必要なのは
1,借入申込書
2,創業計画書
3,見積書
見積書は融資申込額の根拠があきらかになるものという意味で必要とのこと。仮に500万の融資を申し込むなら500万円分の見積書や契約書を提出する。
無担保無保証人の融資申込みならとりあえずはそれだけでいいらしいのですが、当方、自宅を担保にと考えているので、その場合は
4,不動産登記簿謄本、公図・建物図面
を法務局でとってこれもつける必要があるのです。
金利は5年以内なら2.25%、5年を超える場合1年毎に0.1%ずつ上乗せされるらしい。
無担保無保証人の場合、融資枠が1000万円以下になるのと、金利の上乗せが1.65%。つまり2.25+1.65=3.9%。これはずいぶん高いなあ、と思ったので自宅をカタに金借りる決心をしたのです。
申し込んだら、全額貸してくれるんですか?
と尋ねたら、「それは場合によります。」と当然のお返事。愚問でしたね。
要は融資申込み額に対する自己資金の額の比率や、資金収支計画等をみて、貸し金回収不能な相手と思われなければOKなようですね。
まあ、そのためにも創業計画書はきっちり作成して収支計画もリアルでシビアなものをつくり、結果的に「こいつ本気やな」と相手が思える、つまりこちらを信用させることが大切なわけであります。
書類は、設備資金で300万以上の融資を申し込む場合は府知事の「推薦書」が要るらしいので京都府庁生活安全課へ提出、300万以下の場合は「こっきん」へ、ということらしい。
はて、京都府知事が果たして推薦してくれるだろうか、とちょっとビビリましたが、考えたら個人的にお知り合いになって云々ではなく、先述の書類の中身がきっちりしてるかどうかが問われるわけで、つまりは事務的に提出先が変わるだけということのようであります。
んじゃまあ、がんばって必要文書をあつめ、書類つくるか。
その足で法務局に行ってもよかったんですが、あれ?山科区住民はどこの法務局やったっけ?と不安になり家でネット探索。で、わかったのですが、法務局でとれる書類(謄本等)はネットからダウンロートできるのですね。(有料)
あ、こりゃ便利、と思ったのですが、それをできるためには必要なソフトをダウンロードし、インストールし…。やっと終わっていざ該当ページを開いて動作確認してみたら、地図や公図が写らない。なんどかリトライしたけどだめ。はあ~。やっぱ法務局行かなあかんのか。この45分の奮闘はいったい何?
気を取り直して必要な見積を取ったり、収支計画作り直したりして日は暮れて。
晩飯のあと目星をつけてるテナントの改装費用について、お願いしてた見積がやっとできたと工務店さんから電話。
おおきに。とりあえず、ナンボになりました?
と、もらった額が予想以上に高かったので、現在頭を抱えているのです。
予定していた借金額の1.5倍になってまう!仮に全額融資決定されても、これを毎月返済していくのは無理。
これはこれは…。かなりシビアな交渉を工務店の方とする必要がありそうですわ。
んじゃまた。
亭主敬白